05 REPORT

公開シンポジウム「グローバル・シティズンシップの育成と国際理解教育」を共催しました

2015年06月29日

 2015年6月13日(土)、多摩キャンパス3号館3115教室にて、公開シンポジウム「グローバル・シティズンシップの育成と国際理解教育」が開催されました。日本国際理解教育学会が主催する『日本国際理解教育学会第25回 研究大会』の一環であり、シンポジウムは本学と共催しています。開会の挨拶は本学の武石智香子副学長・国際センター所長が務め、司会として本学の森茂岳雄文学部教授が登壇、若林茂則文学部教授がシンポジストとして発表を行いました。
 このほか、6月13日(土)、14日(日)の2日間に渡り開催された研究大会では、本学や中央大学大学院、中央大学杉並高等学校の教職員も研究発表を行いました。

 
 ***プログラム*** 
・司会
森茂岳雄 教授(中央大学)
藤原孝章 教授(同志社女子大学)
・挨拶
武石智香子 副学長・国際センター所長(中央大学)
*シンポジウム*
・シンポジスト
石森広美 教諭(宮城県仙台二華高等学校)
山本勝治 教諭(東京学芸大学国際中等教育学校)
若林茂則 教授(中央大学)
韓 健洙 教授(韓国:江原大学校)
*ディスカッション*
・ディスカッサント
佐藤郡衛 学長(目白大学)
*質疑応答*


公開シンポジウム
「グローバル・シティズンシップの育成と国際理解教育」趣旨

 近年、日本では21 世紀の教育政策課題として「グローバル人材の育成」があげられ、高等教育を中心に経済界や各省庁が一丸となって改革を進めてきている。
 そこで求められているのは、「世界に勝てる真のグローバル人材」(日本再興戦略)であり、「経済社会の活力の維持・向上に貢献できる人材」(経団連)である。このような今日の教育改革に対して、平和、人権、民主主義、寛容、持続的発展等の価値を重視したグローバル・シティズンシップの育成(UNESCO)をその目標に掲げてきた国際理解教育はどのような提案ができるか。グローバル社会に求められている資質・能力とは何か。そのような資質をどのように育てるか。
 本シンポジウムでは、グローバル時代の教育モデルとされているIB スクールやスーパーグローバル・ハイスクール、グローバル人材育成に取り組んでいる大学、グローバル競争力の育成が叫ばれている韓国における具体的な教育実践の検討を通して問い直す。
(プログラムより)

 

プログラム内容

SGH で取り組む「グローバルシティズン」と「グローバルリーダー」の育成

石森 広美(宮城県仙台二華高等学校)
スーパー・グローバル・ハイスクール(SGH)に採択された仙台二華高等学校を通じて、グローバル人材の指標や21世紀に育てたいグローバルシティズン(地球市民)について定義。「世界の水問題」をテーマにした探求学習や海外研修旅行の事例などを紹介しました。

IB における概念を基盤とした探究的な学び

山本 勝治(東京学芸大学附属国際中等教育学校)
スイス・ジュネーブに本部を置く国際的教育プログラム・国際バカロレア(IB)の基本理念や、国立大学付属として初めて国際バカロレア(IB)の認定を受けた東京学芸大学附属国際中等教育学校の教育理念・目標を紹介。IBワールドスクールとして、どのような生徒が育成されているか解説しました。

グローバル人材育成プログラムで浮かび上がり、掘り下げられる自己と他者

若林 茂則(中央大学)
「實地應用ノ素ヲ養フ」という本学の建学精神に基づいた「グローバル・ジェネラリスト(GG)」「グローバル・リーダー(GL)」「グローバル・スペシャリスト(GS)」を育てるために実施するC-compass、中央大学SENDプログラム(日本語教育)について、実例を交えて発表しました。

韓国のグローバル競争力の強化教育と国際理解教育-同床異夢の教育実践-

韓 健洙(韓国:江原大学校)
韓国では国家競争力を高めるため、政府を上げて学生たちの語学力強化に取り組んでいます。地方自治体の需要と中央政府の教育革新の意志が一体となって教育国際化特区を作っている様子や、グローバル化のために外国人教員を積極的に採用している旨などが述べられました。

武石智香子副学長・国際センター所長

↑武石智香子副学長・国際センター所長

藤原孝章教授

↑藤原孝章教授

森茂 岳雄教授

↑森茂岳雄教授

石森 広美教諭

↑石森広美教諭

山本 勝治

↑山本勝治教諭

若林 茂則

↑若林茂則教授

韓 健洙

↑韓 健洙教授(左)、通訳担当者:金 仙美 韓国中央大学校准教授(右)

佐藤 郡衛

↑佐藤郡衛目白大学学長

ディスカッション

↑ディスカッション

質疑応答

↑質疑応答

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