05 REPORT

留学相談WEEK ~長期留学経験者による相談会・交流会が開催されました

2022年07月20日

 2022年6月27日(月)~29日(水)12時35分~14時、多摩キャンパスヒルトップ内のGスクエアにおいて、「留学相談WEEK ~長期留学経験者による相談会・交流会」が開催されました。
 これは、長期留学を経験した学生が留学先の大学や国・地域について、個別に留学希望者の相談にのるというものです。相談することによって留学希望者のモチベーションを高めたり、留学に関する不安を解消できるだけでなく、先輩と留学希望者、留学希望者同士の交流の場になることも期待して企画されました。
 3日間を通じて開催され、多くの学生が相談に訪れました。「長期留学に内定している」「これから留学計画を立てる」「なんとなく留学してみたい」「留学生活の様子を聞いてみたい」など、理由はさまざまですが、経験者にリアルな留学体験談を聞きたいという学生が多かったようです。中には、「先輩と同じ大学への留学を内定しているので、交通の便や生活環境等、具体的な内容を聞きに来た」という学生もいました。人気の高い大学には順番待ちの列もできていましたが、順番を待つ間に学生同士が交流する様子も見られました。

 相談を担当したのは、交換留学やISEP留学で2021年度秋から1年間もしくは1セメスターの期間、海外の大学に派遣された学生です。今回は、アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ベルギー、トルコ、韓国、14の大学に留学した学生が協力してくれました。
 6月に帰国したばかりの学生もいて「久しぶりの日本に慣れるようにしている最中です」と話してくれました。また、中央大学で4年間の正規留学生として学びながらベルギーに交換留学したという留学生もいました。
 彼らは、国や学校別に分けられたブースでスタンバイし、ブースに訪れた留学希望者からの質問に熱心に答えていました。中には、同じ国で異なる大学に留学した2人がひとりの後輩に回答したりする場面もありました。

 相談会・交流会は、和気あいあいとした雰囲気で進んでいました。留学を経験した先輩にとっては留学を振り返る良い機会にもなり、相談する留学希望者はさまざまな情報や体験談を聞き、留学を具体的にイメージできる良い時間になったようです。

 以下で、当日協力してくれた留学経験者からの留学時を振り返ったコメントを紹介します。

留学中、楽しかったことは?

・他の学生と交流する時間、さまざまな国の人と交流できたこと。
・友人との食事や買い物。
・部活・サークル活動、スポーツ活動。
・パーティ、季節のイベント(ハロウィン等)。
・毎週末のパーティでお酒を飲みながら語り合ったこと。
・ヨーロッパ旅行、他国からの留学生と旅行したこと。    
・トルコ人の友人の家に泊ったこと。
・ビーチや星を見に行ったこと、サーフィンやシュノーケリングを教わったこと
・本場のサウナに世界中の友人と行ったこと。
・食事、各国の友人と自国の料理パーティをしたこと。
・現地で韓国語が通じたり、意味を理解できたとき。
・自分の興味に合った授業。
 

▲上田雄斗さん(国経4)/エセックス大学(イギリス)・ISEP留学~中大の学部での学びが土台になり、語学、授業についていけて自信が付きました。ISEPは自分で手続きが必要な部分があるけれど選択肢が広がります。

留学中に大変だったこと

・就活と留学の両立、就活との兼ね合い
・授業の予習・復習、論文、テスト、授業についていくこと。
 授業によっては毎週のようにテストがある。
 復習を継続して行わないと成績が落ちる。
・差別、ルーズさ、ルームメイトとの生活、人間関係、ホームステイ。        
・言葉の壁、言語の習得。
・寒さ。
・日本食が恋しくなる。辛い食事。
・揺れるバス
・銀行などの手続き。
・中大のゼミとの両立(特に日本との時差)
・コロナによって日々変わる入国の際の対応。
 

▲水谷 恵さん(経4)/サンルイ(ブリュッセル)大学(ベルギー)~1セメスターという短期間でしたが、様々な国際機関の本部があり、EUの中心ベルギーを肌で感じ、勉強以外にも10か国を旅行。密度の濃い時間を過ごせました。

留学前と比べて、養われたと感じる能力と資質

・コミュニケーション能力。
・オープンマインドになった。物事に、よりオープンになった。
・チャレンジ精神。
・相手の立場になって考える力。
・自分の気持ちを伝える姿勢。自分の意見を言うことに対して恥じらいがなくなった。
・対応力・判断力・決断力・やり通す力。
・いろんな物事に対して「仕方ない」と割り切れることが増えた。
・英語力、スピーキング能力。
・頭の中で日本語に翻訳して英語に変換することがなくなった。
・周りを巻き込んで自分から行動できるようになった。
・1人でいることに抵抗がなくなった。
・自信、笑顔。

橋本海佑さん(法4)/中東工科大学(トルコ)~難民問題に関心があり、難民受け入れ制度の整っているトルコに留学。様々な国の留学生と学び、大学以外でも日本語ボランティア活動をしたり充実した留学ができました。

留学前にやっておけばよかったこと

・渡航国のマナーやエチケットを予習していく。
・留学先の歴史を知ること。
・やりたいことリストを作ること。
・日本のことをよく知っておく。
・英語力(聞くこと・話すこと)。IELTS、TOEICの勉強。
・イギリスの場合、イギリス英語の発音に慣れておく。               
・実際の生活では教科書に載っている会話はしないので、動画や映画を見て
 生きた会話を練習しておけばよかった。
・韓国語の習得。
・コミュニティ調査。
・就活の準備(自己分析やSPI)。
・具体的な目標設定と達成のための計画。
・自分の好きなことを語れるようにしておく。

▲椙山拓哉さん(総政4)/トゥールーズ大学ジャンジョレス校(フランス)~留学前に仏検2級を取りましたが、最初は会話や授業についてゆくのは大変でした。日本のように受け身ではダメ。自ら進めていく力が必要だと思いました。

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