05 REPORT

国際学会だからこそ学べること

2019年11月01日

大学院理工学研究科都市人間環境学専攻
博士課程前期課程1年
 
徳永 正吾 <埼玉県立蕨高校出身>         

■活動内容
学会名:ISOPE-2019 Honolulu Conference     
期 間:2019年6月16日(日)~6月21日(金)
場 所:アメリカ合衆国・ハワイ州ホノルル
 
 私は2019年6月にハワイのホノルルで開催された国際学会で口頭発表を行いました。ハワイはとても海が美しく、このような場所で自分の論文を発表できる機会に感謝しつつ、とてもいい経験をさせていただきました。
 この学会で学んだことはたくさんありますが、特に強く感じたのは英語の大切さです。参加する前からわかってはいましたが、やはり実際に見て聞いて発表し、肌で感じられたことは、とてもいい糧になりました。なぜそう感じたのか、論文執筆から発表までを通して振り返ってみたいと思います。

 私にとって初めての口頭発表となったこの学会では査読があるため、その査読をパスしなければなりませんでした。私の場合、2018年の9月ごろにアブストラクトを提出してそれを通過したあと、提出したアブストラクトに沿って2019年1月に本論を書き上げて提出、査読を通過したら査読者の方に指摘された修正箇所を修正して再度提出、という流れで、この論文執筆にはとても苦労しました。慣れない英語、初めての論文執筆。教授や先輩方に指導していただきながら、試行錯誤して執筆しました。

▲大勢の参加者で賑わうレセプションの様子

 私自身、英語は嫌いではなく得意な方でしたが、海外からその分野のエキスパートが集まる学会に、中途半端な英語は通じません。論文を仕上げる行程もしっかりと考えて、計画的に余裕をもって行うことも今回学びました。論文が採択されたあとは、6月に学会が開催されるまで自分の研究をさらに深く理解し、それをアウトプットできるよう英語で発表の練習をし、プレゼンテーション資料の作成を行いました。

 私の発表は最終日の最終セッションだったため、ハワイ市内のホテルに到着してからは発表の練習とプレゼンテーション資料の作成に寝る間も惜しんで取り組みました。発表当日は会場にいる人たちの目を見て話すことを心がけて発表しました。堂々と発表することはできましたが、英語の暗記を意識するあまり発音が疎かになり、あとで自分の発表を見返すととても棒読みに聞こえました。また、質問に対してうまく自分の英語で返すことができず、英語は一朝一夕では身につかず、コツコツと毎日積み上げていくことが大切だと改めて感じました。

 ハワイという美しい海があり、それとは裏腹に砂浜の浸食問題が深刻化しているという海岸工学的な面もある場所で発表できたこと、またこの経験を積むことができたことに、研究室の皆さんに深く感謝しています。



 

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