05 REPORT

初めての海外渡航と国際学会を経て

2020年05月05日

理工学研究科情報工学専攻
博士課程前期課程2年
 
関口 大樹 <東京都立両国高校出身>

■活動内容
学会名:17th International Conference of Asia Digital Art and Design(ADADA2019)
期 間:2019年11月26日(火)~27日(水)
場 所:マレーシア・セランゴール
 
 私は、2019年11月にマレーシアのセランゴールで開催された「ADADA 2019」に参加し、学部時代の研究成果を英語で口頭発表しました。
 私はこの国際学会に参加するまで、一度も海外に渡航したことがありませんでした。学生時代に一度は海外に行きたいと思っていましたが、費用を捻出することができず、実現できていなかったのです。そんなとき、本学には大学院生に対する学会参加の助成制度があり、費用の心配をせずに国際学会へ行けることを知りました。研究成果を発表できることに加え、一度は行きたかった海外に行ける機会はとても貴重であると感じ、この助成金を活用して国際学会に参加することを決めました。

▲学会の合間に訪れたペトロナスツインタワー

 こうして訪れた初めての海外は、これまでにない価値観を私に与えてくれました。現地の生活環境は決して貧しいものではありませんでしたが、日本に比べると不便なことが多くありました。しかし、そんななかでも現地の人々は、日本の人々よりもいきいきと暮らしているように見えました。そうした姿を見て、日本の治安や衛生レベルの高さを改めて実感するとともに、生活水準の高さが必ずしも人々の心の豊かさには結びつかないことを感じ取りました。これは、世界でもトップクラスに生活環境の良い日本に居ては得られなかった価値観であり、今後の自分の人生において大変価値のあるものになると思います。

 一方、国際学会での発表経験からは多くの成長を得ました。特に英語での論文執筆や口頭発表を経て、英語のライティングやスピーキングの能力を向上させることができました。また、自身の発表に対して質疑を受けた際も、完璧ではないものの問題なく返答することができ、英語の受け答えに対する自信もつきました。しかし、他国の発表者と比べると発音やプレゼンの実力に大きなレベルの差があり、英語力のさらなる向上が必要であることを実感しました。

 今回の学会発表では、これまで得ることができなかった経験ができました。次は、修士論文の研究成果を国際学会で発表したいと考えています。そして、次回は今回よりもうまく発表できるよう、英語の勉強により一層力を入れていきたいと思います。

 最後に、ご指導を賜りました牧野光則先生、初めての海外渡航で慣れない自分を支えてくれた研究室の同輩諸君、そして資金援助をしてくださった中央大学に、心から感謝を申し上げます。


 

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